2019年10月30日水曜日

FUJI Model オシ16の制作 ボディーの組み立て その②

前回は箱までくみ上げたのですが、今回はそのディテールの追加です。
軽量客車と言えども、シルヘッダー、デッキドアなどがないだけで結構手を加えないといけません。

まずは雨樋から。。
旧客は2段雨樋とかですが、これはそうではないのですが。。キット付属の雨樋は0.7mmの真鍮丸線。恐らくこれを半田付けしてヤスれと言う事なのでしょう。そんな均等に屋ヤスることなどできる腕ではないので素直に真鍮の帯板を使うことにしました。TOMIXの10系客車の雨樋寸法は0.7mmx0.3mm。ちょうど手元にあるので、それを使うことにしました。

この幅0.7mm、厚み0.3mmの真鍮帯板をいかに真っすぐ半田付けするか。
考えた挙句、マスキングテープを所定位置に真っすぐに張り、それをガイドに半田付けすることにしました。写真の様にガイドに沿わせた真鍮帯板をマスキングテープで数か所固定し、固定位置を変えながらはんだを流すという方法。
直定規で確認しながらマスキングテープを真っすぐに張ります。

こんな感じではんだを流してゆきます。上からの抑えは半田の表面張力だけで引いてくれるので半田箇所をあえて抑えていません。

奇麗に半田付けすることが出来ました。雨樋は一番目立つパーツなので、今回は一発で上手くゆきましたが、曲がっているようであれば何度もやり直しています。

雨樋が出来れば号車札、サボ受け、区名札の各札差し類を半田付け。こういった細かいパーツは、予めパーツの裏に少し多めの半田メッキをして所定位置に仮置きし、ステンレス製の押さえ金で抑えながら、半田を下から流します。半田ごての小手先は余分なハンダが流れないよう、予め半田吸いとり線で吸いとってから、少しの半田を流してゆきます。
半田が先まで流れていないようであれば、半田を追加するのではなく、塩化亜鉛溶液だけを流して今度は横から、下側に付いているハンダを伸ばすように半田付けします。そのあとはキサゲ作業で周りの半田を取り除いて完了です。

妻面の工作です。雨樋縦管と漏斗はキット付属のものを使っています。ホロ釣りはエコーモデルのものを下穴を0.85mmに拡大して取り付け。尾灯掛けもエコーのものを、製造銘板は工房ひろのものをそれぞれ妻板に取り付けます。
10系客車のデッキのない妻面には車体の角に手すりが付いています。はじめ省略しようかと思っていたのですが、考えた挙句取り付けることにしました。0.3mmの穴をあけ、0.3mmの燐青銅線を6mm幅にまげたものを4隅に取り付けています。

床板取り付け用のチャンネルは内装制作の為に必要な部分のみカットして取り付けているのですが、今回の内装は「御影モデルクリエイト」さんの内装を使うため、床板取り付け用チャンネルはキット指定のまま切らずに取り付けています。

ベンチレーター、ホロ、連結面扉は塗装後に後付けするため、ボディーはこれで完了です。


2019年10月25日金曜日

FUJI Model オシ16の制作 ボディーの組み立て その①

FUJI Model オシ16の制作に入ります。

オシ16とは、スロ34形などのダブルルーフ車の台枠を利用して軽量構造の車体を新製した夜行寝台急行のビュフェ用の食堂車です。夜食と朝食を供するサロンカーであるため、室内は3分割され中央部に電子レンジ、冷蔵庫、調理台を備えたサービスカウンターを、その前後に4人テーブルと窓に沿った長手テーブルからなるサロン室となっています。急行銀河など東海道・山陽線や東北線の寝台急行に使用されましたが、昭和47年改正の急行列車の特急格上げにより昭和48年に全車廃車となり形式消滅しました。
今回はFUJI Modelのキットと、先月発売になったばかりの御影モデルクリエイトさんのインテリアパネルキットを利用して製作を進めてゆきます。


10系シリーズの軽量客車であるため、ウィンド・シルヘッダーは無くボディーはすっきりしています。箱の組み立ては案外早く進みそうです。数時間でここまで組みあがりました。


キット付属の雨樋は0.7mmの真鍮丸線でした。本来なら角線を使用すべきなので0.7mmの真鍮角線で雨どいを作成。。
と思ったら在庫切れでした。なので今日の工作はこれまで。。

2019年10月21日月曜日

SLやまぐち号 C57復活! 撮影記 3日目

広島では宮島やら遊びに行って、帰宅のみです。
広電、最近なんか爆発していますね。新車の嵐。
どれだけ金かけとんじゃ。。とか思います。

で、気になった車両は。。連接5両のこの車両。



初めは新幹線で帰る予定だったのですが、在来線で帰ることにしました。5000円くらい安いから。。列車が来るまで貨物とか撮ったり。


宮島から乗車したのはこの車両。
関西ではおなじみの227系。0番台だけど。
糸崎まではほぼこの車両に置き換わっていました。


このあと糸崎で乗り換え115系に。これで姫路まで行けちゃいます。
姫路から新快速。尼崎から東西線で帰宅しました。8時間くらいかかりました。

おしまい。。

2019年10月20日日曜日

SLやまぐち号 C57復活! 撮影記 2日目 その②

二反田の撮影後、再び徒歩で仁保に向かいますが、お昼時なので昼食を。
仁保駅から3キロ程度の所に道の駅があるのでそこへ寄ってから、タクシーで仁保駅へ。
2545Dに乗車し、一路、鍋倉へ。14時54分頃到着。

上りやまぐち号の鍋倉発車まで1時間強あるので、撮影居場所をのんびり探します。
正面から撮影して振り返りで半逆光を取ろうと考えていたのですが、どうも曇り空で期待できません。

思い切って線路の真横から流し撮りを狙うことにしました。
そうこうしているうちに来ちゃいました。

使用機材:Canon EOS5D MarkⅣ + EF70-200mm F2.8 ISⅡ USM
撮影データ 焦点距離 200mm 1/320 F2.8 ISO200

さて、近づいてきました。レーシングカーの流し撮りはいつものことなので慣れたもんなんですが、いかんせん今回は蒸気機関車。通過速度が全然違います。
レーシングカーなら1/125でも十分流れるのですが、速度が1/3程度なので色々考えた結果、1/80くらいかと。。それ以下はブレずに撮る自信がありません。

使用機材:Canon EOS5D MarkⅣ + EF70-200mm F2.8 ISⅡ USM
撮影データ 焦点距離 85mm 1/80 F3.5 ISO200

ん?

使用機材:Canon EOS5D MarkⅣ + EF70-200mm F2.8 ISⅡ USM
撮影データ 焦点距離 85mm 1/80 F3.5 ISO200

( ,,`・ω・´)ンンン? 微妙です。

使用機材:Canon EOS5D MarkⅣ + EF70-200mm F2.8 ISⅡ USM
撮影データ 焦点距離 85mm 1/80 F3.5 ISO200

やっぱり1/30にすべきでした。後の祭りです。

使用機材:Canon EOS5D MarkⅣ + EF70-200mm F2.8 ISⅡ USM
撮影データ 焦点距離 85mm 1/80 F3.5 ISO200

あれ? 白いシャツの人。こんな人、直前までいらっしゃいませんでしたよ。
どこから現れたの? そこって後ろでとっているおじさんとかいるのに。。かわいそ。

使用機材:Canon EOS5D MarkⅣ + EF70-200mm F2.8 ISⅡ USM
撮影データ 焦点距離 85mm 1/80 F3.5 ISO200

本来なら400mmとかで車体に夕陽の反射を入れて撮りたかったのですが。。
いくらローキーでコントラスト上げても、曇天では無理ですね。

使用機材:Canon EOS5D MarkⅣ + EF70-200mm F2.8 ISⅡ USM
撮影データ 焦点距離 85mm 1/80 F3.5 ISO200


鍋倉の撮影も終わり、2552Dに乗ってこの日は新山口へ向かいました。
新山口から、「こだま」に乗って広島へ。500系に乗りたく、わざと一本遅らせたのですが。。きたのは。。

700系でした。なんでやねん。。


SLやまぐち号 C57復活! 撮影記 2日目 その①

鳴滝踏切で撮影が終わってこの日のお宿に宿泊。
令和元年10月20日
この日は津和野発2538Dに乗って仁保へ。

9時14分、仁保着。ここでスーパーおきとすれ違い。交換のところを。。

さて、撮影場所へ。
はじめは仁保駅から新山口方面に少し歩いた場所で撮影する予定でしたが、仁保での待ち時間もあり、せっかくだからと二反田へ向かうことにしました。
のどかな田園風景の中歩くこと1時間弱、やっとのことで二反田の撮影場所に到着。足がつるかと思いました。到着すると車が6-7台駐車してありました。
やまぐち号が来るまでまだまだ時間があるので、練習がてら色々撮影。この写真の右、ちょうど通信線あたりに二反田の俯瞰撮影の場所があります。上下2段。さすがにあそこまで登るにはそれなりの装備が必要です。
iPhone Ⅹs MAXにて撮影

あれこれしているとやまぐち号の仁保発車の時間が迫ってまいりました。
仁保の山に汽笛が木霊して激しいドラフト音が迫ってきます。

S字の向こうにC57が顔を出しました!
激しいドラフト音を木霊させ少しづつ喘ぎながら峠を登ってきます。

これがこの場所でのベストショットとなりました。
使用機材:Canon EOS5D MarkⅣ EF70-200mm F2.8 ISⅡ USM
撮影データ 焦点距離200mm 1/640 F2.8 ISO200

すぐさまレンズを交換して後追いの撮影。。
使用機材:Canon EOS5D MarkⅣ EF24-105mm F4 ISⅡ USM
撮影データ 焦点距離24mm 1/640 F4 ISO200

シャッタースピードが遅くこれ以上手前の写真はブレてしまっていました(T.T)
なんせISO感度を上げると粒子が荒くなると思い込んでいるフィルム時代の昭和のカメラマンなので、ISO感度をあまり上げたくなかった結果です。実際のところISO感度の違いをもう少し勉強しないといけません。ほんとに写真学科出たのかと自分でも悲しくなってしまいます。
最後に妻が撮影したビデオです。

さて、気を取り直して次の撮影予定地である「鍋倉」へ向かうことにします。
つづく。。

2019年10月19日土曜日

SLやまぐち号 C57復活! 撮影記 1日目 その②

前回からの続きです。
新型35系のやまぐち号発車です。ドアが閉まる警告音のピンポン♪がなんか合いませんが、仕方ないですね。自動ドアだもの。

新山口発車の動画です。iPhone撮影なので4K動画です。

仁保-篠目間22キロポスト付近から二反田トンネル?まで

そうこうしているうちに津和野に到着。軽くお昼を済ませ、この日の撮影地「鳴滝踏切」へ向かいます。鳴滝踏切は津和野からさほど遠くなく数名の撮影が可能です。ただ少し船平山寄りの山側にカメラマンがいらっしゃる場合、今回の写真の位置から撮影すれば、この場所はブッシュに隠れ後ろの撮影者の邪魔になりません。
背景に見えるのは津和野稲荷神社です。


この日は朝から小雨が降ったり曇ったりで光線はあまり期待していなかったのですが、やまぐち号の発車が近づくにつれ日が差すように。。


津和野発車の汽笛が津和野盆地にこだまして聞こえてきました。いよいよです。
津和野発車からこの場所まで概ね2分程度かかります。
素晴らしいタイミングで汽笛とドレインを切ってくださいました。宅野機関士ありがとうございました。




実はやまぐち号を本格的に撮影したのはなんと40年ぶりでした。SLやまぐち号が走り出した年、そのころ私は中学生。その時撮影した写真です。
場所不明。当時、同行した方の録音音源では、津和野発車の汽笛から通過まで3分程度掛かっていることから、概ね同じ場所だと思います。恐らく40年前も同じ撮影場所を選んでいたんだと感慨にふけってしまいます。


こんな写真もありました。どこの駅だかわかりません。
湯田温泉駅のような記憶があります。


今回、妻がiPhoneで動画も撮っています。鳴滝踏切通過の動画もどうぞ。。



SLやまぐち号 C57復活! 撮影記 1日目 その①

令和元年の10月5日から、やまぐち号にC57が復活しました。昨年の運行開始に向け試運転中に見つかった軸焼けで急遽D51にバトンタッチ。京都鉄道博物館で再度の整備点検を終え、見事に復活しました。
今回はこの復活C57の写真を撮るべく、山口へ向かいました。
旅の始まりは新大阪。さくら545号に乗って山口へ向かいます。



新山口駅には懐かしい国鉄時代の車両が沢山。


初日は新山口から津和野まで、新しくなった客車にのって向かいます。
本当はグリーン車に乗りたかったのですが、どうしても確保できず、4号車に乗車となりました。
乗りたかった「オロテ35」いつかは必ず。。


新山口駅に今回の主役「C57」がやってきました。


足回りを見ると見慣れない赤いラベルが至る所に沢山貼ってあります。


よく見てみると。。温度を表示するラベルです。おでこに貼る簡易の体温計と同じ原理ですね。走行後、貼ったところの最高温度を記録できるようにしてありました。



今回の担当機関士さんはなんと「宅野」さんでした。一度お会いしたいと思っていた機関士さんです。


お願いして記念写真。映像でみて判ってはいましたが、気さくで明るい方でした。



さて、SLやまぐち号は発車しました。

2019年10月14日月曜日

MAX Model マイネ37130をマロネ49で仕立てる その④ 塗装、そして完成

マロネ49、完成しました。
特Aロとしての気品の高さが表現できたと思います。
等級帯にある2等寝台の「Ⅱ」や「寝台」マークの位置は資料によって多少差異があり(今まで発売された16番の完成品でも違いがある)今回は「車両史編さん会」さんの写真を元にさせていただきました。


ベースとなったMAXモデルのキットはブラスに比べエッジが効いていて仕上がりがピシッとしています。冷房改造車マイネ37130の内3両が改造されており、今回は「大ミハ」に昭和33年頃所属していた1号を元に作成しています。モニター屋根のベンチレーターは全て撤去されているのでキットに空けられた穴は全て塞ぎました。


冷房改造車の特徴である屋根上の「冷房配管きせ」と「空気調和装置点検蓋」どちらも全て自作しています。

ブレーキ梁は車端側のみ梁を表現しています。
日光モデルのTR-73は3軸固定台車となっており、カーブポイント通過時に脱線することが多く、内側2輪をイコライザー改造しています。そのためイコライザー側のブレーキ表現は車輪との干渉を避けるため、完成品のオリジナルとしています。
車両を走らせた際のジョイント音が「タタタン・タタタン」とはっきり聞こえるようになっております。



冷房改造車を作る上で床下機器の補助発電機と電磁継手の表現は欠かせません。これらもパーツとしての販売はなく、全て自作しています。



台車から給電された電力は仕切り板の上部のばねにて屋根の接点と接続されている為、MAXモデルのキットの特徴である、屋根板、ボディー、床板を3分割させ車内を見ることが出来るようにしています。



マイネ37130から継承されているマロネ49の一室、3人個室はテーブルや椅子までも表現。


という訳で、こんな感じに仕上がりました。如何でいたか?


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