2023年4月23日日曜日

3軸台車のイコライザー化キットの改良版を発表しました!

 日光モデルの3軸台車(TR-71,TR-73)は元々から走行性が芳しくないと感じられておられる方が多いかと思います。

プロのモデラーさんもこの台車のイコライザー化を試みておられるというブログも拝見しました。私自身も数年前のアダチのブラスキットマイネ37130を改造してマロネ49を作った時も台車を改造しています。



2019年の10月頃にマロネ49を作った際、TR-73のイコライザーを制作していました。
このころは3Dプリンターなんてありませんから、真鍮の帯材を使って自作しています。
これをもとにモデリングアプリを使って制作したのが前作のイコラーザーキットです。
真鍮で制作していたころは、ま、マロネ49ですから彗星に組み込むために作ったわけです。
なので転がり抵抗の問題はあまり問題にはならなかった(というか転がり抵抗は良い方だった)のですが、今回は戦前のダブルルーフ時代の「富士」ですから、編成に3軸台車の車両が6両はいるわけで、さすがに前作のイコライザーでは2%の勾配を単機の機関車で引き上げることができなかったわけです。巷でも転がり抵抗の話は出ていたので、何とかしたいとは考えていました。

今回軸受に使用したPTFE材も前作のころからは頭にあって、レジン自体をこのPTFE材に似た性能を持たせられないか、レジンメーカーさんにも相談していました。
そう簡単に出来るわけでもないので、今回のように、PTFEパイプを使うためのイコライザーアームの設計を始めたわです。

まずは軸受に使うPTFEパイプを探さないといけません。内径2ミリのものはすぐに見つかったのですが、内径2.5㎜のものがなかなか見つけることができず時間がかかっていたのですが、インチサイズで見るける事ができました。しかし外径が4㎜と太く、(本当は内径2.5㎜、外径3ミリのものを探し続けていた)大幅な設計変更をしないといけなくなりました。

イコライザーアームはできるだけスマートに作りたかったのですが、強度を考えると難しく、今回の形に収まったわけです。

ということで、転がり抵抗がほぼ純正に近い形で出来上がったので、これで「富士」の制作を続けてゆこうと思います。

動画も作っています。よろしければご覧ください。
わがままですが、チャンネル登録もよろしくお願いいたします。
  

2023年4月8日土曜日

新製品の開発状況

 モデルアイコン製 マロネ40の次の製品のプロジェクトが進んでいます。


テスト作成した内装シールをコツコツと切り抜いています。
レーザーカットした台紙に張り付けてテストで組み立てて行こうという魂胆です。


レーザーカットした台紙はシアノン(さらさら系瞬間接着剤)をしみ込ませて固めたものを使います。


組みあがりました。というか、ここまで来るのに数十回と修正しては組みなおしを繰り返してやっとここまでたどり着きました。


詳細のご紹介です。作っているのはMaxModel用の内装キットです。
いつものように、3Dプリントパーツの椅子、ベッド、個室用の洗面台、貴賓室のソファー、テーブルに内装シールと、レーザーカットした仕切り台座という構成です。

マイネ37130(マロネ38、冷改したマロネ49)はすべて個室用で、一室は貴賓室、2部屋は4名コンパートメント、他は2名コンパートメントという構成です。

なかでも2名コンパートメントの仕切りは解放できるようになっていて、4名コンパートメントへと変更可能な壁構造をしています。写真でもわかるように、もちろん再現しています。


貴賓室には貴賓室専用の洗面、トイレがついていますが、こっちはその他の個室客用のトイレと洗面です。その向こうは給仕室のお部屋です。


車体に仕込んでみました。窓横にあるグレーの部分は、ここに3Dプリントで作成した収納式の洗面台が付きます。

3Dプリントされた個室寝台用の椅子です。背もたれ部分が上に跳ね上がり上段の寝台となります。見た感じ、ベッドの幅が狭いように思いますが、実車は700㎜、パーツが8.5㎜とスケール通りとなっています。

ほぼ完成な状態まで来ました。あとは座席を塗装して展示用の写真撮影となります。それが終われば、商品として4月半ばには掲載する予定です。

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