2022年6月10日金曜日

10ワットのレーザーヘッド


鉄道模型工房 BASE店を開店
ご来店をお待ちしております 

ESU製品 日本語マニュアル付き商品などを販売しております

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工房で使っている機械に新しいオプションが販売されたので購入しました。
使っている機械はSnapmaker2.0という機械。


3Dプリンターには造形方式でいろいろありますが、うちには2種類あります。
Snapmaker2.0は熱溶解積層方式(FDM(Fused Deposition Modeling)の3Dプリンターの機能と、レーザー加工する機能と、CNC加工する機能の3つの機能をもつ3in1をうたい文句に販売されている機械です。私は本体をクラウドファンディングで購入したのですが、その後、2つの大きなアップデートがされました。その2つ目のアップデートが今回購入した出力10Wのレーザーヘッドでした。
このメーカーは中国なのですが、中国らしくない、とても丁寧な梱包です。


なんかiPhoneのケースみたいです。


出ました。10Wレーザーヘッド。標準でついていたのは1.6Wでしたが、前より分厚くなり、いかにも高出力って感じです。位置決め用のカメラもついているのですが、今回、そのカメラも高解像のものに変わって、さらに制度が上がっているとか。

レーザー加工は以前、南海電鉄の高野線用のズームカーを制作した際、室内シールをカットする目的で使っていました。窓の隅がRになっているので、手でカットする気がなかったからですね。笑
これからはストラクチャー用のMDFをカットしたり、厚紙をカットしたりといろいろ使う予定が満載。なのでアップグレードしました。ほかの機能は。。

マシンニングで使っていることのほうが多いですね。ブラスキットの窓ガラスは、裏から窓セルという透明プラスティック(ポリカーボネイトや透明の塩ビ板とか)張り付けるのですが、今の私の場合、アクリル板(主に0.5㎜、場所により1㎜)を使っています。それを窓に合わせ、マシンニングで0.4㎜~0.6㎜ほど削り込み、窓枠にはめ込むという手間のかかる方法をとっています。特に効果的なのは、最近主流になりつつあるロスト製のお面。以前のように真鍮プレスでおでこだけロストという手法よりどうしても厚みが出てしまいます。断面が1ミリくらいある製品も。。写真の南海もお面の窓断面の厚みに0.6㎜くらいありました。
削り出しのアクリルで窓ガラスを作ると、写真のようにほぼツライチにすることができます。

ただいま製作中のオシ16。前回作品は御影モデルクリエイトさんの内装キットを使わせていたのでこういった技は使えなかったのですが、今回は嵌め込みタイプの窓セルで勝負しています。

鉄道模型コンペで純佳作をいただいたマロネ40にも、嵌め込みの窓ガラスを使っています。

10Wのレーザーヘッドの活躍はもう少し先になりそうです。。


2022年6月3日金曜日

TOMIX キハ181系「やくも」10両編成セット(大阪にある棒模型店の特製品)にDCCインストール その1


鉄道模型工房 BASE店を開店
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 前回の続き

前回は先頭車にファンクションデコーダーをインストールしました。今回はサウンドデコーダーの搭載をします。

10両編成の2号車と8号車がモーター車となってますので、そこのサウンドデコーダーを搭載してゆきます。使うのは Loksound5 microです。

キハ181系は例外を除いて(食堂車とか)全車にエンジンがついているので、本当なら全車サウンドデコーダーといきたいところですが、あいにくお財布に元気がなく。

ESUのサウンドデコーダーといえば、こういうラインナップもあったりします。

ESU - LokSound 5 Fx 21.5㎜x15.5㎜ととても小さくて使いやすそうですね。こんど必要があったら取り寄せてみようかな。


最近のLoksoundには今までと同じようなシュガーキューブスピーカーが付属されているのですが、エンクロージャーがちょっと変わっています。58410とレギュラーなものにも同様のエンクロージャーがついています。左端の黒いのがそうなのですが、横長タイプになっています。音質的には従来タイプのほうが良いように思いますので、選べるようにしてほしいです。

配線はいたってシンプルです。Microを使ったので、車両のデッキ部分にきれいに収まります。床板の左側に2㎜のナットが見えますが、こちら側のカプラーをImonのISカプラー(通電カプラー)に交換し、スピーカー端子を接続しています。隣接する車両にはスピーカーのみ搭載し、2スピーカー構成にしようという目論見です。


台車からの集電端子の様子。なるだけ集電効率を上げようと鏡面加工しています。
方法は、ホームセンターで売っているアクリサンデーという商品のアクリル研磨用のコンパウンドを使っています。(ピカールでも全然いいです)なぜこれを使っているかというと、たまたま家にあったからですね。笑 全ての通電部分を研磨しています。

デコーダーを搭載している車両はせっかくなのでAUX出力を使って室内用のオンオフコントロールをしています。使っているコネクターは多くの方が使っているものとはちょっと違うんじゃないかと思い紹介させていただきます。もちろん、金属車両には向いていません。プラならではの方法です。

この端子は穴あき基盤に個別に半田付けするタイプです。

こいつのいいところはオスメス関係ないというところです。このようにスタックできます。
オスとして使うときは穴のほうにケーブルをはんだ付け。メスとして使うときはピン側にリード線をはんだ付けすれば良い訳です。今回メス側はピンを切断して短くし、ソケットの外側に室内灯のリード線を半田付けしています。屋根に1.3㎜の穴をあけ、瞬間で固定しています。スペースをとても有効に使えていいんじゃないかと愛用しています。

以上で完成です。今回の151系こだまと181系やくもでデコーダー6つ焼損したことは内緒です。
PS.本日ドイツ向けに修理依頼で発送しました。

2022年6月2日木曜日

ネットショップ開設しました。よろしくお願いします。

 鉄道模型工房直営のネットショップを開設しました。

今後、工房特製の車両たちは直営のネットショップで販売させていただきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

特製車両は現在制作中ですが、ESUのLoksound関連の商品を限定販売しています。

工房特製仕様で、どれも「日本語マニュアル付き」となっています。マニュアルの翻訳も工房自ら行っています。できるだけ自然な日本語で翻訳しています。ただ、私が車両制作の合間に翻訳作業も行っていますので、誤訳や誤字などはご容赦お願いいたします。

工房のショップへはここ↓↓をクリックしてください。

FUJI MODELのオシ16再び

FUJI MODELのオシ16

Fuji Modelのオシ16のキットが2両入庫しました!
非常に貴重なキットで、次はもう手に入らないだろうと思います。おそらく今回が最後の2両になりそうです。
以前も2両制作させていただき、ユーザー様の手に渡ってゆきました。以前のキットには御影モデルクリエイトさんの内装キットを使用して制作。素晴らしい内装キットなのですが、これももう手に入らない状態です。おそらく今後、再販はしないということも聞いています。
御影モデルクリエイトさんの内装キットがない今、内装キットに準じた構成で進めていますが、今回は工房お得意の段差のない「削りだしの窓ガラス」を制作しそれを採用し作業を進めています。

車体組み立て時の写真です。
今回も「工房ひろ」さんのパーツを使わせていただきました。
ただ今回、パーツに付属している排気用の鎧の取り付けを変更しました。


前回制作した方法は子のパーツを車体に単にはんだ付けしただけでした。
実は実物ではルーバーにでっぱりはなく、車体面と面位置にあり、不自然でした。


なので、今回は車体に穴をあけ、埋め込む形で取り付けさせてい頂いています。



床下の完成写真です。今回も前回同様密度の濃いものになっています。端梁も前回ご指摘がありましたので、オリジナルの端梁となっています。実物では奇数位側の端梁は斜めっているようにも見えるのですが、車体妻面の正面写真は存在しないので、左右対称としています。


サーフェイサーが終わった車体です。既に床下が完成しているのがばれちゃいますね。笑


塗装も終了。インレタも梁終わりボディーも完成しています。
ここからがなかなか進まないでいます。


特性の窓セルです。今回はエッチゴムをプレスで表現しているため、厚めのアクリル板から削り出しています。ね、いい感じでしょ。御影モデルさんのもいいけれど、これをしたかったので、持っていたとしても使えないです。


内装シールです。的セルのアクリルを厚めにしたのはこの内装シールをまっすぐに張りたかったからです。御影モデルクリエイトさんの内装キットでは、窓枠にスペーサーを挟んでいました。キットの金属の厚み+スペーサーを挟んで内装シールを張ったアクリル板を張り付ける方法だったため、窓セルが奥まって見えてしまっていて残念でした。
内装シールを制作するにあたり、御影モデルクリエイトさんにも許諾をいただいて制作しております。

さて、あと残すは内装です。かなり特殊で、御影モデルクリエイトさんのものと比較しながら、当工房お得意の3Dプリンターと内装シールで制作中です。完成には今しばらくかかりそうですが、楽しみにしていてください。

ちなみに、今回2両制作していますが。見てた抱いてわかるように、青15号のものは2000番台です。台車も異なります。もうひとつはぶどう2号の0番台です。
実は販売するのは2000番台のほうだけになりますのでご了承ください。
販売は鉄道模型工房のネットショップにて行いたいと思います。





モデルアイコンのマロネ40

 モデルアイコンからプラキットのマロネ40が発売されています。まだ市場に残っているのかな?

鉄道模型工房でもブラスキットのマロネ40は沢山作ってきたので、このキットには興味がありました。数に限りはありますが、数両制作してゆきたいと思いいろいろ考えております。

現在の進捗はまだまだテストの段階で前にはなかなか進んでいないのですが、ブラスキットで使っていた内装と、試作している内装仕切り板も3Dプリンターでテスト中です。

以下は、現在作業中の写真です。


3Dプリンターで作っていた椅子類。今回のキットに合わせ、窓セルの当たる部分の逃げをつけてデータの作り替えを行いテストをしていますが、これはほぼほぼ完成に近いです。


ブラスキットで使っていた(模型コンテストの車両にも使っていた)内装シールも今回のキットで寸法の違いがないか確認しているところです。


新しく制作中の内装仕切り板。3Dプリンターで制作しています。
ブラスキットでは透明アクリル板や、プラ板に内装シールを張ったものを使っていたのですが、立体感が少ないのがネックでした。今回は3Dプリンターで凹凸を持たせ制作しています。ただ、これにシールを張ることはできませんので、内装色は塗装表現になるのですが、木目などのディテールの表現はできません。双方一長一短あるのですが。これは劣らく没になりそうです。内装シール方式のほうが、見た目がかなり良いです。


いろいろ試行錯誤して制作していますが、内装仕切り板はおそらく従来通りのアクリル板に内装シールを張る方法に固まりそうです。なぜかというと、3Dプリンターで作ったものは、形状によっては硬化後の変形の予測が立たないことです。最後の写真を見ていただくとわかると思うのですが、かなり変形しています。これでも変形対策は十分に行っているのですが、時間の経過とともにさらに変形が考えられるので、使い物にはならないということです。こういう板状のものには向いていないです。案がまとまり次第政策を進めてゆきたいと思います。今しばらくお待ちください。

2022年6月1日水曜日

TOMIX キハ181系「やくも」10両編成セット(大阪にある棒模型店の特製品)にDCCインストール その1

 先頭車にLokpilot5をインストールしました。

さて、大阪の某鉄道模型店特製ということで、少し期待もしながら、Lokpilot5のインストールのためにばらしてみたのですが。。

キャビンはこんなでした。(;´д`)トホホ

こらひどいです。内装シールでごまかさないといけません。

ちなみに、運転席の後ろにあるのは高輝度の白色LEDです。裏はというと。。



こうなっていました。テールライトに連動して光るようにしている感じ。
キャビンライトを設置するのは確かに良いかもしれないのですが、輝度や場所っていうのあるじゃないですか。これは全て裏切るものですね。
「離れてゆく2条の赤い光」などという情緒なんて全くありません。「目が痛くなるような明るい白い光」しか見えないのです。
ちなみに、普段、車両最後尾の運転席には誰も載っていません。車掌は車掌室にいます。通勤電車じゃないですから。笑


なのでこうしました。TOMIXのキハ181さんのキャビンの屋根は正面窓とツライチなので、どうしても外から光源が見えてしまいます。なので、屋根材に穴をあけるしか方法はありません。


裏側はこうなっています。DCCのコモン側に定電流ダイオード、次に1006チップLEDの白色、その次に1KΩの表面実装タイプの抵抗これを0.2㎜のポリウレタン線で接続。チップLEDの部分は微調整ができるよう、Ω型にしてあります。光が透けないようLED付近は黒塗装してあります。
写真の右側のリード線はLokpilotのFunctionコモンへ。左側は、今回の場合、デコーダーのAUX2へ接続しています。

こんな感じで屋根部分に設けたコネクタへつながっています。
ちらっと見えてますが。室内灯はテープLEDでした。


それがこれ、TOMIXの車両を特製品として販売するのは良いかもしれない。費用を抑えているのもわかりますが、購入する人には色々な人がいます。誰が見ても納得してもらえる製品っていうのはすごく難しいかもしれませんが、このキハ181の特製品のレベルはとても低いんじゃないかと思います。こんなもんなのですか? 業界の常識ですか?
純正の室内灯を使ってもいいじゃないですか?
はなしが脱線しました。次はライト基盤ですね。


ライト基盤の加工後の感じ。
できるだけ配線はシンプルにしとうと考えました。
基板は右の終電ブラシを基板から独立させています。一番右下の青いリード線の付け根のところでパターンをカットしています。
もう一か所は、見えないですが、黒いシュリンクチューブで覆われた砲弾型LEDの右足の部分、ここに裏側にむけて基板の向こう側に向かい電球色の砲弾型LEDがついています。テールライト用のLEDの足と、ヘッドライト用のLEDの足が基板上で共有したパターンになっているので、それぞれのLEDを独立させるよう、カットします。
チップ抵抗はヘッドサイン用にはLEDのマイナス側に、テール、ヘッド共用のチップ抵抗はプラス側についています。抵抗はアノード、カソードのどちらについていてもかまわないので、それをそのまま利用する形になっています。
Lokpilot5には、テールライトはAUX1へ、ヘッドサインはAUX2へ接続しています。室内灯はAUX3となります。

これを3両分作って完成です。

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