2019年2月26日火曜日

FUJI MODEL スハネ30-15の制作 その① 塗装完了とインレタの貼り付け

前回のスハネ30は内装をGMカラーのアイボリーAで塗装していましたが、このスハネ30に関しては、それよりも少し黄色いアイボリーBで塗装してみることにしました。
ちょっと黄色いでしょ。
で、チョコっと入ってしまったゴミ噛みを1500番の耐水ペーパーで軽く研磨して、インレタを張りました。使ったインレタは次の通りです。

No.3003 客車形式記号「ス」
No.3005 旧型客車形式番号
No.3006 旧型客車車輌番号
No.3101 客車標記文字 白のみ
No.3104 客車形式検査標記
No.3105 客車定員荷重標記
No.3106 旧型客車検査標記
No.3111 客車所属標記

私の場合、狭い場所でなければ、切り離さず貼ります。バニーシャーを使って丁寧に張り付けています。各文字の幅などは、あらかじめテンプレートをこさえておき、そのガイドに沿ってレタリングを置き、テンプレートを引き抜いてから転写しています。
定員表記など、思ったよな数字がないときは、付属欄にある小さい一文字を組み合わせています。妻面の形式名称はいつも省略しています。いつもへたくそで、見栄えが悪くなるくらいなら付けないでおこうというのが主義です。


奇麗に張ることができました。内装色がちょっと黄色いのが良く解ると思います。
このあつ室内灯に白色LEDを入れるとどういう効果が出るのか楽しいです。


さて、今日の作業はこれまで。
次回は「屋根のマスキング再び」と手直し塗装とクリア塗装の3本立てでお送りします。

2019年2月24日日曜日

FUJI MODEL マロネ40のリメイク その② 床板取り付けアングルの加工

塗装済みの完成品なので、自分の思うような作りにはなっていません。
まず、床板取り付け用のアングルを一度外し、カットしたうえで改めて付け直します。


ボディー側板を曲げないよう注意しながら、少しづつ外してゆきます。半田ごてを上げすぎてボディーを加熱しすぎると熱膨張して歪が出るので注意しながら外してゆきます。


アングルが外れたら半田吸いとり線を使って、余分なハンダを除去してゆきます。


奇麗になったら、アングルをカットします。アングルは室内を床板側に取り付けできるように取り付けねじの部分だけをカットし再び取り付けます。


床板取り付けアングルの加工が終わると、次は屋根部分の加工に入ります。
マロネ40(マイネ40)の屋根はキャンバス張りではなく、鋼板製の屋根になります。
また、屋根部分にある空気調和装置の点検蓋は屋根部分が少し低くなって取り付けられています。これはマロネ40の外観上の最も特徴的な部分で、これを表現するために模型の屋根部分の加工を行います。


まず、点検蓋の長さより0.5ミリ大きめに薄刃ノコで屋根をカットします。ノコの手前に写っているハンダの板はあとで鋼板屋根の継ぎ目をつける為の冶具です。屋根に対して直角に切れるようガイドにしています。



カット出来たら次は屋根の真ん中で切れ目を入れます。


こんな感じにカット出来ました。カットしてできた隙間を合わせるとその部分の屋根が低くなります。


厚み0.2ミリの真鍮板をノコでカットした隙間にはめ込み、段差部分の隙間を埋めます。


鋼板屋根と空気調和装置点検蓋の低くなった屋根の表現が出来上がりました。


鋼板屋根の継ぎ目の表現は、先ほど写っていた冶具を使って、ケガキ棒で溝を掘るという方法を取りました。これぞマロネ40って感じです。が、空気調和装置同士の間に鋼板屋根は本来であれば13枚あるのですが、今回はちょっと幅が狭かったようで。。



あとは妻面の加工です。今日は幌釣りの取り付けまでで作業終了としました。あとは製造銘板の取り付け、尾灯掛けの取り付け、妻梯子の取り付けでボディーの加工は終了です。

2019年2月21日木曜日

FUJI MODEL マロネ40のリメイク その① 塗装の剥離

当鉄道には、マイネ40が2両あります。
最近手に入るようになりましたが、以前はキットが手に入らず、やっと某オークションサイトで見つけ入手していました。一方はブルー帯、もう一方がグリーン帯。ボディー色はぶどう2号しかなく。。


私的にはぶどう1号でブルー帯が理想なのですが、そう簡単に手に入らないので仕方ないですね。なのでリメイクします。まず、手始めに1両だけリメイクしてみることにしました。
塗装剥離のついでに、少しディテールもアップしようかと考えています。まず、塗装の剥離から。まさか焼付塗装なんてしてないだろうと、いつものシンナープールへつけてみました。案の定、きれいに剥離できました。このキットの構造が良く解ります。基本的には今組んでいるスハネ30と変わらないのですが、折妻の分、妻周りが少々異なります。
やはり塗装されてからの経年変化で、真鍮が少し酸化して黄色くなっています。
あと、見えない部分の半田付けが雑ですね。うちの場合、内装も作りこむので、内側の半田付けも手が抜けません。窓枠の取り付けも、できるだけきれいな筋ではんだ付けしています。



剥離に使っているシンナーは、鰻のタレ状態なので、ボディーに残存した塗料を取るため、研磨布とクレンザーで磨きました。
真鍮のきれいな金色が出てきました。このあと、アングルを取り外し、ホロ釣りを取り外し、当鉄道の標準加工を施します。あとは屋根上の加工。これはじっくりやらないと。

FUJI MODEL スハネ30-15の制作 その③ 床板アングルの取り付け~下塗り

雨樋の縦管の取り付け、屋根上ステップの取り付けをしました。
縦管は工房ひろの取り付け足3つのタイプ。これも判断が難しいのですが、真鍮丸棒を割ピンで固定したほうが丈夫に出来ます。ロストパーツは精密でよいのですが、金属が柔らかいのが玉に傷。ちょっと当てるだけですぐ曲がってしまいます。表面もザラザラです。真鍮丸棒は同じ真鍮でも鋳物じゃないので固いですし、表面がツルツルしていて奇麗です。
丸屋根用の屋根上ステップはきっと付属のものです。
あと写真に写っていませんが、札差し等の取り付けもしています。これも色々な取り付け方法があると思いますが、私の場合、オーソドックスに、取り付ける場所のボディーに、少し半田メッキをしてからパーツを置き、半田ごてを近くのボディーにあて、伝導熱で溶着しています。




床板取り付け用のアングルをボディーに取り付けました。
きっと付属のものは、長いL字型アングルで、これをボディーの裏側にそのままはんだ付けするのが一般的ですが、私の場合、室内パーツの取り付けを考慮して、床板のねじ穴の部分だけ、付属のパーツをカットして取り付けています。その分、ボディーの強度は落ちますが、今回は妻板の取り付けに1x1ミリ角線を充てて補強をしているので、強度の低下による影響はほぼありません。



これでボディーは一通り出来上がりましたので、塗装に向けての準備をして、プライマー塗布ののち、サーフェイサーを吹きました。

塗装に向けての準備とは・・・。
①組み立て時に付着した皮脂や、半田付けの時に使用した塩化亜鉛溶液、金属の削りカスを取るための中性洗剤洗い。
②プライマーの食いつきを少しでも良くするための足付けとしてクレンザーでの研磨。
③金属の酸化被膜を除去するためのブラスクリーン洗い。
④ブラスクリーンを除去するための十分な水洗い。
特に③は重要です。これを怠るとせっかくぬった塗装が簡単にはがれてしまいます。


プライマーや、サーフェイサーなど、ボディーの広い面に塗装するときはオリンポスの0.8ミリエアブラシを使うことが多いです。絶版品で貴重です。重宝しています。



2019年2月17日日曜日

FUJI MODEL スハネ30-15の制作 その② シルヘッダー、雨樋の取り付け

雨樋、手すり等の取り付けを行いました。
妻雨樋と雨樋ショウゴはいつものように「工房ひろ」製の丸屋根用のものを使用しています。どんなキットにも利用できるよう、幅が大きめに作られていますので、きっとに合わせてカットしなければなりません。
実際の車両と同じ場所で切断しますが、複雑根計上ゆえカットラインがいつもうまく定まりません。妻に取り付ける際にも、穴あけの位置がなかなかうまく決まらず、毎回試行錯誤している状態です。

雨樋やウィンドウ、シルヘッダーの取り付けをまっすぐ波打たずに取り付けるのも一苦労です。リベットなしならさほど難しくはないのですが、リベット付きの場合エッチングで加工で表現されているので、通常のものより薄く波打ちやすく半田付けはかなりの経験が必要です。

最後に研磨布と中性洗剤で油脂類を落として今日の作業は終了です。
残るは屋根のステップと床板取り付けアングルのはんだ付けでボディーは完成です。

2019年2月14日木曜日

FUJI MODEL スハネ30-15の制作 その① 組み立て開始

FUJI MODELのスハネ30の制作は4両目になります。制作を重ねるにつれ、いろいろなノウハウが加わりつつあります。
前回は管通路に1x1の真鍮角線で厚みを持たせてみましたが、塗装後もなかなか良い感じにつながりました。
今回は、外観ではわかりませんが、妻板とボディーの接合強度を上げる工夫をしてみました。

いつも通り、まず手順通り解説してゆきます。
FUJI MODELのスハネ30に付属のデッキと客室の仕切りは通路位置にエラーがあるので、工房ひろかた発売されているスハネ30用の仕切りセットを使いました。いつも気になるのですが、これリベットなしのバージョンは作らないのかなぁ?

0.4ミリの洋白板にエッチングで仕上げた製品です。一枚に3か所、ランナーから切り離したバリが存在していますので、それをきれいに除去しておきます。
除去したら、左右対称の2枚を張り合わせて客室とデッキ部分の仕切り板をはんだ付けします。あとから気が付いたのですが、先にデッキドアを取り付け、出っ張った部分を削ってからもう一枚を張り付けたほうがきれいに作成できます。


デッキドアを垂直に気を付けて仕切り板に取り付けます。そのパーツに1ミリの角線をはんだ付けしておきます。


出来たパーツをボディーに取り付けます。角線で補強を入れているので、位置決めがとても楽にできます。こういうもののはんだ付けは、どこか一か所、びしっと位置決めをしてチョン付で仮固定し、の点を降らしてゆくように半田付けします。一通り点付けが終わったら、フラックスをもう一度流し、全体ではなく、半分の長さではんだを伸ばしてゆくと、跡が奇麗になります。

丸屋根を取り付けます。これも点を重ねて裏からはんだを伸ばします。その後表側からはんだをもって接合線を消します。この時フラックスは付けずにハンダを伸ばすとはんだに少し厚みが出ます。


屋根ができたので、妻板の作成に入ります。妻をボディーに取り付けてしまうと、ホロ釣りやデッキ厚の表現のための1x1角線が工作できなくなるので、妻板を取り付ける前に、妻につくパーツはあらかじめ取り付けておいたほうが良いです。写真はトイレ側(非デッキ側)の妻板です。この状態で、ホロ釣り、尾灯掛け、製造銘板などを取り付けておきます。非デッキ側には補強の帯? も取り付けておきます。


妻板を取り付けます。デッキと車体の接合に1x1ミリの角線を追加しているので、強度と精度が向上しているのがわかると思います。
デッキ側の箱が完成。このあと、同じようにして非デッキ側も完成です。
このあと、ウィンドシルとヘッダーの取り付け、妻の雨樋と雨樋縦管の取り付けを行います。

2019年2月9日土曜日

谷川模型 マロネ41の製作(3両目)の塗装

谷川模型の「マロネ41」3両目の塗装のやり直しです。
前作「スハネ30」で採用した床板取り付けアングルの固定方法を採用しました。
まず既にキット通りに取り付けてあるアングルの取り外しをしました。


バーナーで一度に半田を溶かす方法もあるのですが、それだと窓枠も外れてしまうので、今回は半田ごてで少しづつ外してゆく方法を取りました。私の場合、アングル取り付け専用の小手先を自作して持っていますので、それに付け替え、端から順に少しづつ外してゆきました。外したアングルを切断し新たに付け直しました。


ここから塗装です。標準の下地処理を済ませ、プライマーを吹き付け、サーフェイサーを吹いたところです。


このあと室内色であるアイボリーAを吹き付けた後、マスキングを行い、2等車の帯色を吹き付けます。マスキングはこんな具合です。


2等車の車体帯の帯色を吹き付けたところです。このあと十分に乾燥させた後、帯部分をマスキングし、ボディーカラーであるぶどう1号を吹き付けます。


空気調和装置カバーにグレーをあらかじめ塗っておきます。


帯色にあたる部分をマスキングして、ぶどう1号を吹き付けます。その前に、マスキングの境界部分に、帯色のブルーBを薄めに希釈して漏れ止めの吹き付けをしておきます。
ぶどう1号を塗装し、マスキングをはがしてみました。


上々の出来です。あとはボディーをマスキングして、屋根のキャンバス塗装を行ったら塗装は終了となります。

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