2019年8月28日水曜日

FUJI MODELスハネ30の集大成制作 その① 事始め

MAXモデルからプラキットのスハネ30が発売されると知り、それを楽しみに待っていたのですが。。。Tomixさんから完成品が発売されることが決まり。。。MAXモデルさんは発売を中止したという。。
作ることを楽しみにしている私にとっては非常に残念な出来事が起こり、じゃぁって言う事で、FUJI Modelさんのキットを使ってもう1両作ることにしました。手に入れたキットは今までのパッケージとは異なり、緩衝材が段ボールという。コスト下げたな
実のキットの内容は仕切り板が単なるプレス抜きじゃなく、エッチングで扉が表現されてます。こういう所にコストをかけてくれるのは良いことなんだけどぉ。。。


なんか違いますよ。扉の位置が。これじゃ、昭和5~6年に税造された初代スハネ30の扉位置ですよ。ボディーは昭和34年から製造された2代目スハネ30のボディーだから、扉位置は2-4位側に通路があるので通路側に寄っています。



せっかくエッジのきいたデッキ扉なのですが、使い物にならんので「工房ひろ」さんのところで発売されている物に交換しています。

で、工房ひろさんの「スハネ30仕切り板セット」を使うことにします。上の2枚を張り合わせデッキ側仕切り板に、下の一枚はトイレ・化粧室と寝台との仕切りに使いますが、今回下の仕切り板は使いません。


2枚を張り合わせます。実は2枚の片方はデッキ扉を固定する穴が開いていないのでデッキ扉の足を削る必要があります。


車体に固定します。接合面は弱いので、1ミリ角の真鍮角棒を補強として使っています。
写真は前回作成したもので、今回の補強はデッキ手すりの穴を塞ぐ事から一部分に留めています。


この日の作業は此処まで。。

2019年8月26日月曜日

Adachi模型 マイネ37130をマロネ49へ改造する その⑩ ハイライト鋼板

真鍮模型の塗装の基本はまず洗うこと。その次、私の場合、マッハ模型さんから販売されているブラスクリーンでよく洗うこと、この時、柔らかい歯ブラシ(老人用とかが使いよいです)でなぞるようにさび類を落とすこと。
その後、流水洗浄をしてすぐにエアブラシの先をノズルに変えて水を吹き飛ばして乾燥させています。圧縮空気が大気解放されるとき出てくる空気は極端に乾燥状態なので、これで十分乾燥できます。細かいところまで念入りに吹き飛ばします。
乾燥すればプライマーを吹きます。私の場合、ミッチャクロンマルチの類似品(マッハマルチシールプライマー)を使っています。透明なので塗装し辛いですが、真鍮の黄色が濃くなるポイントを追いかけるように塗装してゆきます。
プライマーがある程度乾燥するとボディーの表側から下地塗料を塗ります。白を使っています。プライマーは表も裏も同時に塗るので、触るところがなくなるのと、早く塗料を塗ってしまわないとプライマーが乾きすぎて密着しなくなるからです。そのため、表側を先に塗ると、手でもって裏側を慎重に塗ることが出来るので便利です。


屋根をマスキングし、帯色であるGMカラーの22番「ブルーB」を全体に塗装します。窓は裏からマスキングテープではなく、窓周りはできるだけスポンジで抑えてあるだけにしています。小窓やデッキはマスキングテープでマスキングしています。


帯色を塗り分けるために等級帯のマスキングをします。この時活躍するのが今回から導入するカッティングガイドです。
トレジャータウンから発売されている細切りテンプレートのロング仕様です。これだとテンプレートの組み合わせでどんな細い幅のカットが可能となります。


このようにバシッと幅の決まったマスクテープを作ることが出来ます。マスキングを貼ったら、下地のブルーBでマスキング漏れを止めておいてから車体色の塗装を始めます。
実は今回、ボディー色を塗る前に艶消しの黒を吹いています。ぶどう1号の発色が黒めにならないか試してみたのですが。。あんまり変わらないか・・。


内装内張を窓セルとして窓に張り付けますが、曇りガラスはメンディングテープを裏から貼って表現しています。内装内張用シールを作って窓抜きをした際の剥離紙をテンプレート代わりにしてメンディングテープを窓サイズにカットします。


カットしたものを当該窓に裏から張り付けるときれいに仕上がります。


で、おもむろに完成写真へと入ってきました。床下は艶消し黒で塗装後、ウッドブラウンで軽くウェザリングを施しています。


台車は日光モデルのTR-73(ニューモデル)を使っています。ニューモデルは中間車輪がプレーン車軸で少し長く、横動が大きくとれるようになっていて、脱線しずらく工夫されています。が。3軸手固定台車の脱線ポイントは多くはカーブポイントで、8番のカーブポイントでも脱線しよいです。そのわけは第一と第三車輪の軸間が長いので、ノーズに乗り上げてしまうからです。ということで、第一軸と第二軸をフリーとし、イコライザ稼働させています。また、この2軸は台車と別に首を振るよう工夫しています。これで脱線は皆無となっています。イコライザのおかげで、ジョイント音もきれいな3重奏を奏でてくれます。


以上でマロネ49の制作記を終了させていただきたいと思います。
さて、足立製作所のマロネ37130が手に入らない現在、これと同じものを作ろうとなるとMAXモデルの製品しかありませぬ。これをMAXモデルのキットを利用して作ると果たして買っていただけるであろうか。。やってみようかな?

Adachi模型 マイネ37130をマロネ49へ改造する その⑩ ハイライト前半

昭和32年10月から、東海道本線の急行にマロネ49がやってまいりました。所属は「大ミハ」運用は、東海道本線急行列車の花形列車である17列車「彗星」に割り当てられました。今回はアダチ模型製作所さんのマイネ37130を元に、彗星に使用された冷房改造された1号を模型化しています。

さて、今までのハイライト
棒オークションサイトで、アダチ模型のマイネ37130の完成品を入手することが出来たのが2016年の年の瀬でした。この時すでにマロネ49冷房改造車へ改造する構想はありました。(寂しいので室内灯のみ装備しています)



思い切って塗装を剥離! それから順調に工作は進みました。まずは冷房ダクトを隠すための「きせ」の作成。当初、ニワのロストパーツが手元にあったのでそれを使って簡単に。。と考えていたのですが、どうもサイズが合わない。小さい。。ということで、ニワのパーツを半分に切断し、長さを伸ばすことにしました。

屋根上の点検蓋はテンプレートを作成の後、取り付けボルトの表現を行い、雰囲気を出しています。


ベンチレーターの取り付け穴を塞がないといけませんね。
真鍮帯金を使い、きれいに埋めることが出来ました。


うまくいきました。多少の段差はあるものの、ここはスエード調で塗装するのでこれくらいは隠蔽できると思います。


さて内装です。
元の内装はこれ。キットに付属されれている真鍮製の仕切り板です。エッチングで少しはディテールを施しているのですが、客室窓のガラス位置が高い! 窓割りにあってない。。ので、当工房お決まりのパターンで作成しました。


はい。こんな感じです。窓のある仕切り板は透明なPET版に、そうでないものは0.5ミリのプラ板にプリンターで出力した室内内装のシールを貼って組み立てて行きます。


さて、車体の塗装です。
もともと完成車体だったので、工作するときに一度リムーバーで塗装剥離を行っています。塗装前にはクレンザー研磨も行いますので、リベット周りは気を付けないと。


その間、内装に使うベッドを作らないと雰囲気が出てきません。


内装がほぼほぼ出来たところで今度は床下機器。マロネ49はスハ32系なので、かまぼこ型水槽に小さい蓄電池とお決まりなのですが、これは冷房改造車。KM3型冷房装置と川崎式駆動装置が装備されていますので、床下機器の配置は全く異なります。KM3型冷房装置付きの床下機器の詳しい解説はJTBパブリッシングから出版されている「中村光司著 知られざる連合軍専用客車の全貌」という本に記載があります。問題はKM3型冷房装置のパーツはモデルワムさんから販売されているのですが、今でもあるかどうか不明です。自作できないような複雑な形状でもないうえ、手元にある「車両史編さん会出版のオハ35系の一族 中巻」にKM4型冷房装置の図面があるので、それを参考にさせていただきました。
まず正面のお顔を作ります。左右は4ミリx0.4ミリの帯板から。上は2ミリx0.3ミリを0.3ミリ燐青銅板から切り出し。下は0.8ミリx0.3ミリ帯板から。中張は0.7ミリx0.3ミリ帯板からそれぞれ切り出し半田付けします。


その他は0.3ミリ燐青銅板から切り出し箱にします。裏側を蓋してしまうと内側が塗装できないので、あえて蓋をしていません。


このあとエコーモデルの精密メッシュを裏から半田付けし、配管をして完成です。


他の床下機器を配置して具合を見ます。この時点ではブレーキパイプなどの配管はしていません。というのは資料不足からあまり良く解らないから。。


ボディーを載せてみた感じも確認。この写真でとある違和感に気が付きました。そう、冷房改造車は改造時ボディー裾のリベットが削られていました。もう一つの違和感は3位デッキに冷房装置の配電盤が設けられたため3位デッキのドアが塞がれています。どちらも「後で加工しよう」と置いておいたもので、ここまで塗装してから忘れていることに気が付いてしまいました。「まぁ、このままでもいいか」と妥協しようかと考えたのですが。。


そんな妥協が許されるはずもなく、シンナープールへ。。ドボンさせました。
3位のデッキを塞ぎ、裾のリベットを削り、エッチングで表現された札差しの位置がおかしかったので削り取りエコーモデルの札差しを半田付けしで・・・。


なんとか生地完成となりました。


さて、置き去りになった床下配管。それぞれの床下機器の邪魔にならない位置を熟考した結果、こうなりました。これが正しいわけではありません。創造のたまものです。マネしないでね。
超長くなったので、これをもって前半終了です。後半は塗装編です。






2019年8月11日日曜日

Adachi模型 マイネ37130をマロネ49へ改造する その⑨ 床板と床下機器の製作

まず、床板の加工から入ります。標準ではホワイトメタル製の安置クライマーを取り付けるだけなのですが、チョット寂しいので連結器開放てこと受けを取り付けました。解放てこは燐青銅線からの曲げだしです。あと、蒸気管、ブレーキホースの取り付けと、割とあっさり目に仕上げています。


台車は日光モデルのTR73を使用しています。日光のTR73はカーブポイントの通貨精度がとても悪く、3軸台車の軽快な3拍子が効けませんので少し改造しました。
3輪のうち、1輪はそのまま固定とし、中間車軸と反対側の車軸のピボットを削り取り、この2輪でイコライザ化しています。


室内灯も準備しました。床板とボディーの接続は0.25燐青銅線でばねを作り、床板に取り付ける端子と接続されます。


床下機器で最も苦労するだろうと思っていたのは、KM3型の冷凍機箱です。市販品のパーツは存在していませんのでスクラッチビルドとなります。
まず、表部分から制作します。図面から各寸法を割り出し、それぞれの幅の真鍮帯板、燐青銅の帯板を用い作成してゆきます。奥行きも図面とほぼ同じ寸法にしています。


チョット形になってきました。


これに内側からエコーモデルから発売されている精密メッシュを使います。
熱交換器とコンプレッサーをつなぐパイピグも追加し台枠への吊り金具をつける前ですが、ほぼ完成しました。


2019年8月8日木曜日

谷川模型 マロネ41 3両目 その④ オーバーコート 完成写真

前回、塗装面が荒れクリアを塗りなおし乾燥したのですが、床下機器、台車を塗装していないことに気が付いたので、塗装をしました。

床下機器は冷凍機箱やブラインクーラーなどFUJI MODELさんのパーツでしか手に入らないものがあるので、FUJI MODELさんの「マロネ41用」の床下機器セットを基本に、エコーモデルさん、工房ひろさんのパーツでデコレーションしています。

マロネ41はTR40Dでトロリーラインさんが発売していますがホワイトメタル製でエッジが甘くとても高価なので、日光モデルのTR47で代用しています。TR47のブレーキ部分を取り去り、TR11用ブレーキ梁セットを使ってブレーキの奥行を表現しています。
この後、台車、床下機器には汚しを入れています。


改めてクリアを塗りなおした塗装面。まずまずの仕上がりです。


内装の様子。マロネ41の寝台の仕切り板は座席の背もたれの間に落とし込まれているので、室内はすっきりしています。窓セルはPET素材の0.5ミリ厚を使用し、内装シールを貼っています。室内灯も蛍光灯色で点灯します。


完成写真です。屋外で撮影しました。多焦点合成しています。


デッキ側のアップ写真。


窓セルにPET素材を使っているので、平面性がとても良いです。


非デッキ側のアップです。


少し目線を上げると室内装飾が煮えていい感じです。


空気調和装置の点検蓋はFUJI MODELさんのエッチングパーツを使用しています。
マロネ41の屋根はキャンバス張りなので、塗装はジェイズのキャンバス調塗料のグレーをエアブラシで吹き、キャンバスの継ぎ目表現も入れています。


屋内撮影で室内灯を点灯させてみました。


床下を裏から見るとこんな感じです。


2019年8月2日金曜日

谷川模型 マロネ41 3両目 その③ 室内シートの作成とレタリング貼りとオーバーコート

マロネ41はマロネ40と異なり、解放寝台同士の仕切り板はシートの背刷りに収納されているので、室内は割とすっきりしています。元一等寝台が2等Bに格下げされたとき、シートの色は赤から青に変わっていたのあろうか? でも、風格を出したいので、シートは赤ベルベットの色としました。少し黒すぎたかな?

組み立てて並べてみました。まずまずです。こんど作るときは、ベッド使用時の内装にしてみようかな?


写真は車体はレタリングが終わり、UVカットの艶ありクリアを塗った後。


これに半艶のクリアを重ねてゆくのですが。。。どうも肌の具合が気に入りません。


なので、もう一度、軽くペーパーをかけ、肌を整えてから再びクリア塗装を行いました。
こんばん、明日の晩は乾燥待ちです。土曜の夕方まで作業中断です。

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