2024年6月3日月曜日

オシ16キット用の窓セルを削りだしてみる

 先日CNCマシンとしても使っているSnapmakerのオーバーホールをしたのですが、実はオシ16用の窓セルを削りだしていて、どうしても誤差が出るのでやる気が出たわけなんです。

ということで、オシ16の窓セルを試しに削りだしてみました。


いい感じに削りだせました。製品にするにはまだまだですが。


どうしても「バリ」が出るんです。1みり厚のアクリル板を0.5ミリ窓サイズに削りだして、残りの0.5ミリを切り落とすわけなんですが、窓の縁の厚みが0.54ミリで、できれば0.45ミリくらいにしたいです。なので、製品化にはまだ少しかかりそうです。

Snapmaker2.0 A350のオーバーホール

工房では主にレーザーカットやCNCマシンとして使用している「Snapmaer2.0」というマシンを使っています。

2019年にクラウドファンディングのKickstarterで募集が始まったときにA350という一番大きいサイズの物を1079ドル(当時のレートは1ドル109円でした)でプレッジしたのですが、商品が届いたのは2020年10月でした。予定より半年以上遅れた。
組み立てや詳細は以前のブログを見てください。
このマシンもずいぶん酷使していて色々なところでがたが来ている状態でした。何分、使い慣れていない最初のころに無茶をしているのも影響しています。

この写真はステージを横から見たところ。左右がY軸、奥手前がX軸上下がZ軸になるわけですが、それぞれの軸でブレ?(ぐらつき?)があり、正確に作業することがつらくなってきていました。ステージの下にある車輪はそのぐらつきをカバーするためにつけたもので、このぐらつきは「そういう物で仕方がない」と当時は考えていました。
時が経つにつれ、ユーザーも増え、情報も増え。同じような症状で悩んでいる方も増えていました。
このぐらつきを治す方法をたまたまYoutubeのチャンネルで見つけることができ、工房でも早速トライしました。
リニアレールというサーボモーターの入っているレールの中にあるガイドの車輪のクリアランスを調整するわけです。
では早速オーバーホールと入ります。
レールはすべて外し、電源やコントローラーを接続して各レールホームポジションにセットします。

レールの端とスライダープレートまでの距離を測って、近い者同士をX軸とZ軸に使うようにします。スライダープレートに黄色いラベルが貼ってありますが、数値を書いています。
ばらして見てわかったのですが、スライダープレートが行き過ぎないよう設置されている「リミットスイッチ」は位置調整ができるようになっていて、リミットスイッチの位置をずらしておけば、それぞれのござもより小さくなったんじゃないかな?と思っています。

ばらします。エンドキャップを外すのですが、A350はレール内の構造が少し他と違っていてサーボモーター側を外すと作業が増えてしまいます。ガイドローラーの調整はスライダープレートを抜くだけでよいので、接続ケーブルが出ているのと反対側のエンドキャップのみ外せば少しは楽になります。

スライダープレートを引っこ抜きました。白い樹脂の部分がネジにカットされています。PTEF樹脂ですね。下にガイドローラーがあります。一つのスライダープレートに4つのガイドローラーがついています。手前はキャップボルトで止まっていますが、反対側はマイナスのボルトで止められています。調整は手前側のキャップボルト側だけで行います。

横から見た写真です。内側のボルトは偏心ナットのガイドを固定しているボルトです。これは緩める必要はないです。左の偏心ナットは左側に。右の偏心ナットは右側にイモネジで固定されています。
イモネジを緩める前にガイドローラーを固定しているキャップボルトを少し緩めます。緩めたらイモネジを緩め、偏心ナットが動く状態にします。切り欠きから偏心ナットが見えます。縦に溝が木ってありますが、そこにマイナスとライバーを入れてコマ送りの要領で微調整してゆきます。最適値はガイドローラーの一番外側同士が34.29ミリ(手前と向こうのローラーの幅)になるよう調整してゆきます。
これがまた面倒で、ちょっと動かすだけで、結構数値が動きます。キャップボルトを締めると数値が動きます。なので、幅が決まったら、まずイモネジを締めてからキャップボルトを締めるようにした方がずれが少なくやりよいと思います。
全て組みなおして動作確認してみると何とも静かになり、ガタつきもなくなりました。
組み立てや詳細は以前のブログを見てください。
このマシンもずいぶん酷使していて色々なところでがたが来ている状態でした。何分、使い慣れていない最初のころに無茶をしているのも影響しています。

この写真はステージを横から見たところ。左右がY軸、奥手前がX軸上下がZ軸になるわけですが、それぞれの軸でブレ?(ぐらつき?)があり、正確に作業することがつらくなってきていました。ステージの下にある車輪はそのぐらつきをカバーするためにつけたもので、このぐらつきは「そういう物で仕方がない」と当時は考えていました。
時が経つにつれ、ユーザーも増え、情報も増え。同じような症状で悩んでいる方も増えていました。
このぐらつきを治す方法を>たまたまYoutubeのチャンネルで見つけることができ、工房でも早速トライしました。
リニアレールというサーボモーターの入っているレールの中にあるガイドの車輪のクリアランスを調整するわけです。
では早速オーバーホールと入ります。
レールはすべて外し、電源やコントローラーを接続して各レールホームポジションにセットします。

レールの端とスライダープレートまでの距離を測って、近い者同士をX軸とZ軸に使うようにします。スライダープレートに黄色いラベルが貼ってありますが、数値を書いています。
ばらして見てわかったのですが、スライダープレートが行き過ぎないよう設置されている「リミットスイッチ」は位置調整ができるようになっていて、リミットスイッチの位置をずらしておけば、それぞれのござもより小さくなったんじゃないかな?と思っています。

ばらします。エンドキャップを外すのですが、A350はレール内の構造が少し他と違っていてサーボモーター側を外すと作業が増えてしまいます。ガイドローラーの調整はスライダープレートを抜くだけでよいので、接続ケーブルが出ているのと反対側のエンドキャップのみ外せば少しは楽になります。

スライダープレートを引っこ抜きました。白い樹脂の部分がネジにカットされています。PTEF樹脂ですね。下にガイドローラーがあります。一つのスライダープレートに4つのガイドローラーがついています。手前はキャップボルトで止まっていますが、反対側はマイナスのボルトで止められています。調整は手前側のキャップボルト側だけで行います。

横から見た写真です。内側のボルトは偏心ナットのガイドを固定しているボルトです。これは緩める必要はないです。左の偏心ナットは左側に。右の偏心ナットは右側にイモネジで固定されています。
イモネジを緩める前にガイドローラーを固定しているキャップボルトを少し緩めます。緩めたらイモネジを緩め、偏心ナットが動く状態にします。切り欠きから偏心ナットが見えます。縦に溝が木ってありますが、そこにマイナスとライバーを入れてコマ送りの要領で微調整してゆきます。最適値はガイドローラーの一番外側同士が34.29ミリ(手前と向こうのローラーの幅)になるよう調整してゆきます。
これがまた面倒で、ちょっと動かすだけで、結構数値が動きます。キャップボルトを締めると数値が動きます。なので、幅が決まったら、まずイモネジを締めてからキャップボルトを締めるようにした方がずれが少なくやりよいと思います。
全て組みなおして動作確認してみると何とも静かになり、ガタつきもなくなりました。

2024年5月26日日曜日

オシ16キットに1/87スケールが仲間入りしました。

 オリジナルキット「オシ16」1/87スケールサイズも仲間入りしました。

ので。。。

チラシも作り変えました。

このチラシ、どんどん広めていただけれうれしいです。

よろしくお願いいたします。


2024年5月22日水曜日

きづ模型工房のチラシを作りました。

きづ模型工房のチラシを作りました。 どのようにシェアして頂いても構いませんし、画像をダウンロードしてそのまま転載して頂いても結構です。ご自由にお使いください。 ただし、便所紙には使わないでね。









2024年4月21日日曜日

サンステラ高剛性レジンでオシ16を作る

 前回はサンステラさんの高剛性レジンについてレポートしてみました。

今回はモデリングしたオシ16をプリントして組み立てに入るまでの下処理について動画を作成しています。

光硬化タイプの3Dプリンターの仕組みについては別の方のブログなどを見ていただくとして、まずは出来上がったパーツの写真から。。


こういうのがビルドプレートにぶさらがった形で出来上がってくるのですが、3Dプリンターの仕組み上、どうしても層の筋ができてしまいます(いわゆる積層痕)。

それを極限まで小さくする角度っていうのがあって、その角度でプリントしてはいますが、見た目では判り辛いですが、塗装すればその層が出てきてしまいます。

ペーパーキットでもブラスキットでも、塗装前には研磨しないといけないのですが、それと同じくして、3Dプリンターで出力されたものは、この積層痕を消さないといけません。

私の場合、Mr.ポリッシャーPROをよく使っています。電動歯ブラシみたいな動きで、今回のように、Hゴムの際などを研磨するとき、動きが回転なので、際がわかりやすいです。

では、動画をご覧ください。


2024年4月16日火曜日

サンステラ(SUNSTELLA)社さんの「高剛性レジン」について

ちょっと前、サンステラ社さんのモニター応募に応募して頂いた「高剛性レジン」

3Dプリンター用のレジンは模型を製作する材料としてとてもいいツールなんですが、問題も多くあります。

その一つでとても問題になるのが「反り」です。変形とも言えますか。

造形するものが大きくなればなるほど、板状のものは特に。

もとはユニフォーメーション(UNIFORMATION)から販売されているABS_Likeレジンなのですが、反りが少ないらしいので試してみました。

Youtubeに動画をアップロードしたので、それをご覧あれ。

テストパターンを出力した動画でしたが、まずまずの感じです。きづ模型工房で販売している「オシ16」のキッチンも反りにとても悩まされた経験もあります。それも出力してみたのですが、とても良好で、「オシ16」のキッチンはこのレジンで出力しています。

となると、テストパターンじゃなくて、モデリングした「オシ16」の車体をプリントして見たくなります。それにはとっても高い壁を乗り越えなければなりません。

当工房にある3Dプリンターではこのサイズの物は造形できません。ということでオシ16やこれから開発してゆくであろう車両たちのために投資を。。

巨大な3Dプリンター。左に写っているSTARN2が小さく見えます。これで造形する環境は整いました。

モデリングしたパーツを3Dプリンターでそのまま印刷することはできません。パーツの分割やクリアランスがどれだけ取ればいいのかなどなど。

作る人から見れば余計な「サポート」と言われるものを付けなければなりません。
ということでまずはスライサーソフトにパーツを読み込ませます。

すでに施工済みなのですが、サポートという「柱」みたいなのを付けないと3Dプリンターで造形できません。沢山つければ失敗なく造形できるのでしょうけれど、組み立てる際にはこのサポートからパーツを取り外さないといけません。プラモデルのランナーと同じですね。
なのであまり多くつけると外せなくなります。サポートは極限まで少ないほうがよく、ユーザーさんが外しやすいものにしないといけません。なので、自動でサポートを付けることは致しません。すべて、一つ一つ手動でつけてゆきます。

実際にはこういう方向になります。青いのがモデルで、うえの黒い物体が3Dプリンターの「ビルドプレート」という部分。このビルドプレートがレジンのプールに浸かって、下から紫外線を当てて立体にしてゆきます。
取り付けたサポートを少し拡大して、第一層目だけ色を変えてみますと。。。

こんな感じです。すごく手間のかかる作業で、1/80サイズの客車ですし、側板2枚と屋根、床とそれだけで2,3日くらいかかります。
傾ける角度もとても重要で、積層した痕、いわゆる「積層痕」がほとんど出ない角度を計算して傾けています。百万分の1ミリの角度の精度で角度をつけています。
で、出力結果は。。

薄い横縞が出ています。これが塗装にどう影響するかはこれからテストします。比較対象として、表面を研磨したものと合わせてテストです。
とまぁ、こんな感じで進めています。製品として出せるかな?知らんけど。

2024年2月14日水曜日

オシ16のキットについて

 オシ16の車体キットですが…。

ブラスキットならFUJIモデルが出されていたのですが、再生産の声は聞こえず。
ペーパーキットは数社から出されていますが…。うちの内装キットを入れようと思うと相当苦労しなければならずで。

じゃぁうちでも作ろうかと思案しているのですが。
ブラスキットを作ろうと思うと考えられる手段はレーザーカッターという手段がるのですが、コンマ4ミリ程度の真鍮板を切り出すにはかなり高出力の物が必要で。となると、プラズマカッターとなるのですが、工房にはプラズマカッターはなく、とても高価で無理なわけで。

ほかの方法で工房内にある工作機械はCNC彫刻を使ってエッチングキットライクなものはできそうですが、作る側から考えるとハードルは上がりますよね。ブラス客車は重くなるし。

というわけで、いろいろ考えたわけですが、3Dプリンターを使ってやってみようとモデリングしています。ただ、このオシ16は情報が少なく、手持ちの図面は文字がつぶれている箇所が多く、正確な寸法がわからない部分があるんです。内装シールやインテリアキットはFUJIモデルさんのキットに入れるように作っているので、できればFUJIモデルさんのサイズが踏襲できればいいんですが、このバランスが難しい。

いろいろ試行錯誤を何度も繰り返して、ここまでモデリングができました。

現在発売中のFUJIモデル対応インテリアキットにあるキッチンが使えるよう、キッチン部分もこのキットに合わせて微調整をしています。


テスト出力ができるまでできているのですが、問題は出力後の反りです。
3Dプリンターの光効果樹脂も日々進化していて、出力後の反りがほぼ出ないというものも出てきています。うまくゆけばいいんですが。

2024年2月11日日曜日

きづ模型工房の直販サイト、Yahooオークション店で絶賛販売中です

きづ模型工房店舗情報! BASE店 Yahoo店ともに開催しております。

 Maxモデル 特別急行【燕】9両セットに使うことができるインテリア9両セット
ほぼ1セット分割安になっているお買い得商品です。この機会にいかがでしょうか?

スハ43系 ボックス座席(中用) | きづ模型工房 (doubleroof.handcrafted.jp)

Maxモデル 特急【富士】ある日の編成9両用のインテリア9両セット

こちらの商品も9両用で8両分の価格と、とてもお求め安くなっております。

特急【富士】ある日の編成 9輌 インテリアセット | きづ模型工房 (doubleroof.handcrafted.jp)

スハ43系ボックス座席(隅用は左右1ペア、中用は一つ)それぞれ10個セットです

スハ43系 ボックス座席(中用) | きづ模型工房 (doubleroof.handcrafted.jp)

スハ43系特ロリクライニング座席 10脚セットです

これは実物と同様背もたれがリクライニングできるタイプと、固定のタイプがございます。

スハ43系 特ロリクライニング座席 | きづ模型工房 (doubleroof.handcrafted.jp)

なお、きづ模型工房特製完成品車両は、マニ31、カニ37ともに完売となりました。
お買い求めになられた方、誠にありがとうございました。

スタッフ一同、心よりおまちしております。


2024年2月6日火曜日

スハ43系ボックス座席と特ロ座席の制作

スハ32600系列(おそらくスハ32800系列も同じ)の座席シリーズも特殊なものを除いて製品化できてきたと思います。

オハ31系も少しではありますが、製品化したので、そろそろもう少し時代を現代に近づけてみようかと思い、スハ43系の座席を作ってみようかと考えた次第です。

スハ43系の座席はまぁスハ32系と座ほど変わりはないのですが、見た目で大きく異なるのは背板の角にある「握り手」でしょうか。

まぁ図面をよく見ると背擦りの角度とかも研究の成果が表れているようですね。なので新たにモデリングしないとダメでした。


ということで出来上がりました。このタイプの座席は確かアダチ製作所さんがプラの座席を出していたと思うのですが、一体成型なもので、塗装の塗分けが大変なんですよね。

うちの製品のほとんどが本体とモケットを別パーツにして面倒な塗分けがいらない仕様なんですが、これももちろん、背擦りと座布団は別パーツで、塗装時の塗分けが必要ないです。

ただ、ひじ掛けの部分は別パーツにすると逆に面倒で、これ位ならサッと塗装できるので別パーツにはしていません。

カット可能なロングシートなんかも出せば、もしかしたら気動車とかにも使ってもらえるんだろうか…。でも背板の握り手がアルミの輪っかみたいなやつで、やっぱり別設計したほうが良いのかな。


で、特ロのリクライニング座席。
本体とモケットを別パーツにする際、どういう構造にしようか図面とにらめっこして考えるんですが、割と簡単な構造でリクライニング可動型ができるんじゃないかなぁとモデリングしてみたところ、まずまずだったので、出来上がりました。

動画はテストショットの一発目の動画。リクライニングの構造はいいんですが、座布団が不安定なのが気になります。


なので座布団の部分をスライドさせる所でクリアランスとか何度も試行錯誤して出来上がっています。


塗装して組み上げてみました。パーツ構成は本体と背擦り、座布団に加え、塗分けが面倒なヘッドレストも別パーツにしました。ヘッドレストを別パーツにしたことで、たくさん組んでも、見た目がそろってとても奇麗に見えます。今回はモケットが明るめの色で、本体はグレーなので、白い樹脂を用いてヘッドレストは塗らなくてもよいように考えました。最初はひじ掛けも別パーツで作ったのですが、逆に面倒に感じたので、ひじ掛けはちょこっと縫って頂くというコンセプトです。

右側がリクライニング可動タイプです。左側はリクライニングを殺して固定しているタイプです。スロ54でも1両に24脚あるわけで、すべてリクライニング可動タイプにすると組むのも面倒で、24脚のうち、何脚かをリクライニングさせればいいんじゃないの?ってな感じで、2タイプ用意しました。

1パックに10脚詰めで1,500円となります。スロ54だと3パック必要になります。3パック中1パックをリクライニング可動タイプにすれば頃合いもいいかと。

まぁ何脚かは失敗や気に入らないものも出てくるでしょうし。余りは予備ということで。

よろしくお願いしま~す。



2024年1月16日火曜日

1/87サイズの3等座席

Maxモデルのインテリアシリーズを作り続けているのですが、たまに「1/87サイズのインテリアを作ってくれませんか?」と依頼があります。

1/80サイズの物を92%縮小でプリントすればと簡単に考えがちなのですが、2次元の印刷とは異なり、そう簡単にはできないんです。まぁ、2次元でも線がつぶれたりしますが、それと同じことが3Dでは如実に起こってしまいます。

それは「造形不良」と「変形」です。3Dプリントの世界はほんと日進月歩で、数か月で世界が変わってしまいます。一昨年に比べて、解像度の向上や樹脂の開発は全く違う世界になっています。

それでも限界はあります。特に今回の3等座席の場合、1/80サイズでも造形に不安が出ている状態なので、これをさらに縮小してプリントなんて。。。

と思っていたらできちゃいました。ってよく見たら出來てないですね。真ん中奥の座席の足がプリントされていません。やはり細すぎなんですね。でもまぁこれ位ならなんとかなるでしょう。


1/80と区別するために1/87物には87の立体数字を入れています。こんなところに手間をかけるんだったら他をちゃんとしろや。って思わないでください。足の造形不良は歩留まり的にどれくらいか見て少ないようであれば販売したいと思います。

Maxモデル 特急「つばめ」のインテリア制作に入りました その③ スイテ37020

 次はスイテ37020です。

「或る日の富士」でスイテ37000を作っているので、苦労せずできました。

スイテ37000とは異なり、座席の区画がコンパートメントに代わっているくらいですね。コンパートメントのスペース確保のために、展望室とサロンが縮小されています。その分展望室の窓幅も狭くなっています。模型的には「行灯」が目立ちます。

コンパートメントの部分は寝台にも使えるよう設計されたとありますが、要は一等寝台をまんま使って簡略化したというほうが良いんじゃないの?

なので、コンパートメント部分はマイネの物を持ってきて、座席もマイネの物を使っています。展望室のソファーはスイテ37000では藤椅子だったらしく、それば塗装で済ませていたので、スイテ37000のソファーをそのまま塗装違いで表現。

問題はサロンの回転椅子です。写真ではスイテ37000とは異なるものの様に見えてしまうのですが、図面的にはスイテ37000と同じ椅子が書かれています。こうなれば「当時にタイムスリップしてスマホで写真を撮ってこよう」なんて無理なんで、スイテ37000は頭とひじの部分だけカバーがかけられていて、スイテ37020は「スッポリと収まるカバーが作られた」と勝手に解釈しました。なので、同じ回転いすを使っています。

スイテ37000にはバーカウンター見たいなものがあったのですが、スペースの関係でそれがなくなり、サロンと展望室のドアーが中央になったので、書棚も左右分割式なものに改められています。

前のブログで、プラの窓パーツを隠すとか書いていますが、アップの写真を撮りました。


こんな感じです。窓パーツの厚みを殺すレーザーカットの台紙と、シールと車体との位置関係が少しでも狂うとダメな部分です。これを合わせるのが一苦労。どころか相当苦労しています。今では経験値があるので、割と一発で合わせられるのですが、「或る日の富士」の最初のころは何回もやり直ししていました。
レーザーカット台紙で使っている紙も変更しています。新しいほうがシールを張った時の質感がとても良いです。

仮組したインテリアです。展望室のソファーはスイテ37000と色を変えて表現しています。サロンの回転いすは本来ではすべて白いカバーがかけられているのですが、それだと面白くないので、スイテ37000と同様、濃い赤いベルベットに頭とひじの部分だけカバーが掛けられているという表現です。左右に分けられた書棚もちゃんとモデリングしています。左にチラッと見えているのがコンパートメントの部分です。


お決まりのカタログショットで締めたいと思います。

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オシ16キット用の窓セルを削りだしてみる

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