2019年12月1日日曜日

FUJI Model オシ16の制作 塗装 その④

前回の塗装後、いつついたかわからない傷を発見。
修正を試みるも色むらが出て修正しきれないのでシンナープールへドボンさせました。
再度塗装するも、今度は雨樋の塗り分けがきれいに出来ず、修正を試みるもグダグダになったので、シンナープールへドボンさせました。

という訳で、今回で4度目の塗装となります。塗装で躓くとは考えてもみませんでした。こんなにも苦労したのは初めてかも。

今回、雨樋はキットの0.7mmの真鍮丸線を使わず、0.7mmx0.3mmの真鍮帯板で表現しているのですが、厚み0.3mmのマスキングがうまくゆかないために苦労しています。

今まではマスキングの楽な屋根の塗装をしてから屋根をマスキングして、ボディーの塗装をしていたのですが、今回は屋根の塗装を最後に行うことで進めています。マスキングラインを薄く繰り返し塗装することで問題は回避できると思います。

塗装を剥離して生地に戻します。


塗装の剥離はメーカー塗装の塗膜は剥離剤を使わないとダメですが、自分で塗った車両の塗装剥離はGaiaのツールウオッシュを使っています。これだとプライマーも奇麗に剥離できます。


まず大雑把に古いツールウオッシュで塗装を剥離します。
ティッシュペーパーにツールウオッシュをしみ込ませ、汚いシンナーとプライマーをふき取ります。これを2,3回繰り返せばきれいな生地に戻ります。

さて、塗装開始です。下地作りは通常通りです。特別なことはしていません。
ただ酸洗いはしていません。製作期間が短いので、基本、真鍮はさびていないのでブラスクリーンの必要はないのですが、マスキングの際剥離したら嫌なので、ブラスクリーンだけは行っています。

プライマーを吹いて下地のサーフェイサーを塗ります。写真は白を塗っていますが、今回はグレーを塗装しています。


均一で奇麗な塗膜を作る私なりの基準というのがあります。

プライマーを厚く塗りすぎると乾燥後塗膜にクラックが入ってしまいますので、プライマーは薄めず2回軽く吹くだけにしています。

シンナーはGaiaのプロユースにリターダーを20%くらい混ぜています。

塗料の希釈はかなり薄めにしています。よく「何倍に薄める」とか書かれていますが、塗料のシンナー成分は揮発するので、少しづつ濃くなっています。大雑把には4倍くらいだと思いますが、ガラスの上に塗料を垂らすと向こうが透けるくらいを基準にしています。

希釈した塗料は一度ろ過してゴミや塗料のかすを取り除いておきます。
これかなり効果があります。

塗装ですが、0.5mmのエアブラシで全体にテカリが出るまで吹くのを基準に下地が隠蔽できるまで重ね吹きします。こんな感じです。これ以上吹くとタレます。これ以下だと塗面が荒れます。ただ艶消し塗料だと半艶くらいに仕上がってしまいます。逆に光沢は奇麗な光沢塗面になります。


2,3分で乾いてくるので、乾いてきたら塗り重ねてゆきます。
よく「ゆず肌」になっている方がいらっしゃると思いますが、おそらく塗料の希釈が濃いためだと思います。シャバシャバな塗料を塗り重ねるとこのような奇麗な塗膜になります。


1日乾燥させ、窓のHゴムの塗装をします。
烏口を皆さん使われていますが、私は器用ではないので(手が震えてできない)、マスキングしてエアブラシで吹いています。


これはできるだけ塗料の量を少なく(細く)ベタッとならないように吹き重ねます。ベタッと吹いてしまうと、マスキングの隙間に塗料が入りかねません。


奇麗に出来ました。


ここでインレタを入れたのは、車体のトップコートをしてから屋根に艶消しのグレーを塗りたいからです。さて、あとはトップコートをして屋根を塗るためのマスキングです。




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