2019年4月29日月曜日

FUJI MODEL マロネ40のリメイク その⑧ 他の2両の床下制作

他の2両の端梁の制作と、床下の制作をしました。
これが一番難儀な部分で、手持ちの資料との格闘です。製作時間より調べ物をしている時間のほうがとても多いので、なかなか作業が進みません。

工房ひろさんのパーツはとても優れていてよく使うのですが、エコーモデルの製品の様に、詳しい組み立て説明がないのが玉に瑕だったりします。中でも、車軸発電機に関しては簡単な図解があるだけで、半田付けのポイントなど書かれていればよいのですが。。
こういう感じでパッケージされています。


二つのパーツを組み合わせる方向を示しているだけ。発電機ステーと発電機をはめ合わせるのですが。。はめる部分はお互い凹と凸にモールドされているので、わかりよいといえばわかりよいのですが、モールドが浅いので、0.4ミリのドリル刃で穴を深くしてあげる必要があります。しかも半田シロはこの三角の部分だけ。強度が弱いです。きれいな半田付けをしようと、この部分に半田メッキをして、ステート組み立て熱を加えるときれいに半田付けできるのですが、指で押しただけで、フニャっと曲がってしまいます。しかも、水平垂直に取り付けできません。


なので、ステーを少し緩めにしておいて、ヤットコで固定して多めにはんだを流します。


次は水槽とコックの接続です。あらかじめパーツのうちに床との接合面からコックステーを取り付ける部分の高さを精密ノギスで測っておき、水槽へその高さに罫書けばよいのですが、それだと床板センターの梁の高さが反映されないので、水槽はあらかじめ床板に固定してから毛がいたほうが正確に罫書けます。今回はまぁなんとか水平に取り付けできました。


一番手前が未完成ですが、3両分の床板が組み立て完了しました。
この車両は凝縮器、ブラインクーラー、KM6型の発電機などが床板に取り付けられているので、物の位置が一般的な旧型客車とは異なっています。大きな点はブレーキシリンダーが逆向きのものが使われていること、もう一つは元空気ダメ、補助空気ダメがシリンダーの隣から、向かい側に移設されていることが挙げられます。

私の場合、ブレーキシリンダーは強度的に強いニワ模型のロスト製のものを使うのですが、逆向きのものはラインナップされていないので、今回はエコーモデルのブレーキシリンダーを使っています。エコーモデルのブレーキシリンダーは手この取り付け部分がとても弱く、袋から出した時点ですでに折れてしまっているものも多くあります。折れていなくても極度に曲がっていて、それを修正している間に折れてしまうことが殆どです。なので、今回はブレーキてこの取り付け部分をあえて追ってしまい、0.4ミリで穴をあけ、0.4ミリの燐青銅線を差し込み接着し補強しています。

ブレーキ配管や水揚げ空気ダメ、ブレーキ主管の配置も変更されていますが、今回主管は表現していません。また、ブレーキ管に関しては、図面を見ながら制作していますが、模型化するにあたり、多少アレンジしています。床下機器のホワイトメタル製品については、ほぼ低温ハンダで半田付け固定しています。



端梁の状況。蒸気管以外、すべてエコーモデルで制作しています。
マロネ40は折妻で、図面ナンバーが同じということで、オハ35系の折妻車に準拠しているだろうと考え、デッキ側の端梁はオハ35系の丸屋根用を使っています。非デッキ側は写真を見ながらハンドメイドで作っています。

あとはデッキ下ステップの取り付けと、便所流し管、非デッキ側にある妻梯子の取り付け台車の加工をあと2台分制作して生地完成となります。

連休中に塗装ができればいいな。。。

2019年4月19日金曜日

FUJI MODEL マロネ40のリメイク その⑦ 塗装の後の事件と床下の制作

前回、マロネ40の塗装が完了したので、インレタ貼りとクリア塗装を行いました。同時に、マロネ41のクリア塗装も行いました。

が。。。。

クリア塗装をしようと、塗装済みの車体を見てみると。。


ガーン! クラックが各所に見つかります。修復不可能なレベル。せっかくここまで来たのにね。シンナープール行きです。マロネ40も細かいクラックが塗装面に見られたので、悩まずプールへドボンさせました。

塗装をして気が付いたこと多数。妻梯子が曲がっている件や、屋根の鋼板表現の筋が甘いという件。床下の制作が全然できていないという件。。

ということで床下の制作をしました。
完成写真です。(いきなりの完成写真ですいません)

基本的に車両史編さん会様発行のオハ35系にある空気調和装置のKM4型空気調和装置の機器配列を参考にさせていただいています。


変わっているのは空気ダメ、補助空気ダメの位置が変更されています。それに伴い配管の変更も行われています。蓄電池は本来ならもう少し厚みのあるものなので、同じ蓄電池箱を背中合わせに張り合わせてみようかと思ったのですが、塗装が困難になるため、断念しています。

KM4の場合、車軸から圧縮機回転用の動力を、電気と共に得られる構造なので、川崎式駆動装置を作ろうと頑張ってみました。

日光モデルのTR-47にはTR-23,11用にある様なブレーキ装置のオプションがありません。物は試しにTR23用のブレーキ装置オプションを取り付けてみました。片側の台車には川崎式駆動装置を取り付けるため端梁が下げられています。まずその表現です。端梁の一部をカットします。


あらかじめ空けておいた0.4ミリの穴に0.4ミリの燐青銅線を差し込みます。
これに1x1ミリの真鍮角線に0.4ミリの穴を上げておき、端梁の燐青銅線に差し込みます。半田付けをし、不要な部分は磨いて台座は出来上がります。


駆動装置をプラ棒でそれらしく作り、この左右に滑車が付くわけです。が。。。
車体につけてみると、見事に干渉! これじゃ台車が回りません。頭を下げてみると、ぎりぎりいけそうなのですが、前下がりはブサイクでしかありません。
なので、この案は却下としました。笑


不幸中の幸いか、TR-47もオプションのブレーキ装置をつけることで立体感がでてとても良い感じになることがわかりました。


いきなりの生地完成写真です。


初期のクーラー付き車両ですから、まぁ、それなりに賑やかな床下になりました。
欲望ではブラインクーラーからでたブライン菅を布巻き線で表現できたらとかいいなぁと思いました。




さ、このクオリティーであと2両作らなければ。そのうち1両は販売予定です。

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