日光モデルの3軸台車(TR-71,TR-73)は元々から走行性が芳しくないと感じられておられる方が多いかと思います。
プロのモデラーさんもこの台車のイコライザー化を試みておられるというブログも拝見しました。私自身も数年前のアダチのブラスキットマイネ37130を改造してマロネ49を作った時も台車を改造しています。
2019年の10月頃にマロネ49を作った際、TR-73のイコライザーを制作していました。
このころは3Dプリンターなんてありませんから、真鍮の帯材を使って自作しています。
これをもとにモデリングアプリを使って制作したのが前作のイコラーザーキットです。
真鍮で制作していたころは、ま、マロネ49ですから彗星に組み込むために作ったわけです。
なので転がり抵抗の問題はあまり問題にはならなかった(というか転がり抵抗は良い方だった)のですが、今回は戦前のダブルルーフ時代の「富士」ですから、編成に3軸台車の車両が6両はいるわけで、さすがに前作のイコライザーでは2%の勾配を単機の機関車で引き上げることができなかったわけです。巷でも転がり抵抗の話は出ていたので、何とかしたいとは考えていました。
今回軸受に使用したPTFE材も前作のころからは頭にあって、レジン自体をこのPTFE材に似た性能を持たせられないか、レジンメーカーさんにも相談していました。
そう簡単に出来るわけでもないので、今回のように、PTFEパイプを使うためのイコライザーアームの設計を始めたわです。
まずは軸受に使うPTFEパイプを探さないといけません。内径2ミリのものはすぐに見つかったのですが、内径2.5㎜のものがなかなか見つけることができず時間がかかっていたのですが、インチサイズで見るける事ができました。しかし外径が4㎜と太く、(本当は内径2.5㎜、外径3ミリのものを探し続けていた)大幅な設計変更をしないといけなくなりました。
イコライザーアームはできるだけスマートに作りたかったのですが、強度を考えると難しく、今回の形に収まったわけです。
ということで、転がり抵抗がほぼ純正に近い形で出来上がったので、これで「富士」の制作を続けてゆこうと思います。
動画も作っています。よろしければご覧ください。
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